タカムラ40

昭和生まれ独身腐女子の華麗にて波乱なる日々のドラマの記録

最近読んだ本

【長いお別れ】(レイモンド・チャンドラー)

歯切れのいい文体が癖になるのと、主人公である私立探偵フィリップ・マーロウ

キャラクターがよかったです。しかしマーロウさん、行く先々で会う人会う人に

嫌われたり怒られたりしすぎじゃないでしょうか。探偵は大変な仕事です。

しかし「金では絶対に動かない人間」というのは、権力者からしたら

めちゃくちゃ厄介なんですね。そりゃ国を総出で「少子化対策!!少子化対策!!」

と大合唱するわけです。ローンと妻子を背負った男とマーロウさんでは、

支配しやすいのは間違いなく前者でしょうから。

そういう意味では、確かにマーロウさんは男のロマンです。

あとアイリーンなどの女性キャラの話し言葉が上品でよかったです。

今は「さらば愛しき女よ」を読んでます。

 

【斜陽/人間失格/ダス・ゲマイネ/富岳百景/走れメロス/桜桃】太宰治

有名すぎて読んでなかった類の作家さんですが、読んでみれば確かに読みやすいし

面白い!!やはり文豪の名を冠された人の作品は読んでおくべきですね。

「富岳百景」「走れメロス」あたりは学生時代に国語の授業で読みましたが、

改めて読んでも面白かったです。しかしやはり教科書には載せられないであろう

「斜陽」「人間失格」「ヴィロンの妻」あたりの方が、断然魅力的だったのもまた

事実。文学は世間のいう、お道徳や常識から逸脱したものであるのが本来なのであり、

教科書の反対側にいるものなのだなぁと痛感しました。

食べ物の表記が「スウプ」「おさしみ」など独特で可愛らしかったです。

 

【ロシア怪談集】ツルゲーネフゴーリキートルストイほか)

けっこう分厚い本でしたが、短編集ならではの気軽さから、空いた時間に

ちびちび読んで読了しました。ホラーとして怖いものは特にありませんでしたが、

「優等生の息子が勉強の息抜きにはじめた影絵にハマり、しだいに影絵しか

しなくなり、母親は嘆き悲しむも、結局母子で影絵にのめりこんで終わる」という

救いのない話がいちばん印象に残りました。まさにロシア文学的な暗さ…。

あと、ロシア人って食いしん坊なんですね。食べ物の描写がやたら多かったです。

ロシア文学の食卓】を図書館で併せて借りてよかったです。

三枚重ねしたブリヌイに熱々の溶かしバターをかけてかぶりつきたい…。

 …ロシア人が食いしん坊というか、私が食いしん坊なので食べ物の描写にばかり

目が行くのかもしれません。

 

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