タカムラ40

昭和生まれ独身腐女子の華麗にて波乱なる日々のドラマの記録

【映画感想】ダゲレオタイプの女

読みたい本が多すぎて時間が足りないため、速読をマスターしようと

頑張っているのですが、早く読めても内容が頭に入らず往生しています。

 

ところで今日は「ダゲレオタイプの女」という映画を観てきました。

ダゲレオタイプというのは昔の写真技術のひとつであり、

日本では「銀板写真」と呼ばれていたそうです。

写真のことはサッパリなんでよく分かりませんでしたが、とりあえず

一枚の写真を撮るために被写体は固定されたまま60~120分間

身動きひとつとれないという、すごく大変なものだったみたいです。

 

主人公はごく普通の青年・ジャン。彼がこのダゲレオタイプに没頭する写真家・

ステファンの元にアルバイト助手としてやって来たところから物語は始まります。

写真家がダゲレオタイプのモデルにするのは、娘のマリー。

マリーはこんな難儀な撮影にも、モデルとして根気強く付き合ってあげるような、

とても父親思いの娘さん。かといって自分の意思がないわけではなく、

就職活動の末に希望する仕事を勝ち取るだけのバイタリティもあります。

そんな彼女と主人公・ジャンはお約束どおりというか、定石どおり恋に落ち、

亡き妻(この人も生前はダゲレオタイプのモデルだった)への妄執にとらわれて

ダゲレオタイプにのめり込む父・ステファンから逃れ、自分達の人生を切り開こうと

思い立ったことから、愛憎と悲劇の歯車が回りだします…

 

というのがおおまかなあらすじ。

ネタバレしてしまうにはあまりに惜しいので、詳しくは書きませんが、

この映画は「ヒューマンドラマ」ではなく、「ホラー映画」でした。

とはいえスプラッタではなく、Jホラー的な幽霊ものであり、監督が日本人だと

視聴後に知って(遅い)ようやく納得できるような、ひんやりとした不気味さが

一貫して画面の底に漂っています。

 

<コマギレ感想>

★撮影の時にモデルの体を固定する器具が登場するたびに

「ダゲレオタイプ養成ギブス」という単語が脳裏に浮かんで困った。

 

★個人的には「愛する女を失った男の弱さ、脆さ」がテーマのひとつだったのでは

ないかと思う。ジャンもステファンも揃いも揃ってメンタル弱すぎ。

120分不動のポージングという拷問にも耐え抜き、ダゲレオタイプでの撮影を

幾度となくこなした、マリーやマリーのお母さんのド根性を見習うべき。

 

★幽霊でありながら、入り口ののビニールカーテンを手で押し開けて

温室に入るマリーのお母さんのシーンで、客席から静かなざわめき。

 

★オチを知ったあとにジャンのそれまでの行動を思い返すと、なんというかもう

痛々しくて、他人事ながら赤面せざるを得ない。ホテルにチェックインする時、

フロントの人は何も言わなかったのか…?

 

★「セックスシーンまで入れといて、やっぱりこのオチ?!!」と、最後は

わりとびっくりさせられる。

 

★写真家父娘の屋敷の壁に飾られていた、やたらリアルな伊勢エビ型の時計

気になって仕方なかった。ちょっと欲しい。

 

 

以上でした。

個人的採点では★★★☆☆☆といった感じでしょうか。

必見!というほどでもないですが、観て損することはないです。

 

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